ゴールなきゴールを目指して
2022年10月7日
まちづくりとは、ゴールなきゴールを目指して走り続けるエンドレスのマラソンのようなものです。たびたび中間ゴールを見ることは可能ですが、最終ゴールを見ることは叶いません。
その点マラソンは、42.195km先のゴールを目指す長丁場の競技でありますが、苦しいなかにも選手は一歩一歩着実にゴールに近づいていることを認識できるので、何とか頑張って走ることができるのではないでしょうか。
これが、ゴールが示されないでただ単に走りなさいということであれば、苦痛ばかりのなかで走ることになります。
私だったら、絶対に走りたくありません。
知人に、登山が生きがいという人がいます。
その知人曰く、登山というのは、最初、ただ笹原の中を歩いているだけなので、苦痛との闘いだそうです。
ところが、八合目あたりになると笹原もなくなり頂上が見えてくるようになり、自然と身体からエネルギーがわいてきて最後まで登り切ることができ、その感覚が病みつきになるそうです。
知人曰く、苦痛だけを感じて登る笹原だけで止めた人は、もう二度と登山をするとは言わないそうです。
まちづくりも登山と同じだと感じておりますが、最終ゴールが見えないなかで歩み続けるには、相当な信念が必要となります。