WEB町長室

政治家の責任の取り方に疑問

2009年8月7日

民主党がマニフェストを発表した際、鳩山氏は「公約が実現できなかった時には、政治家としての責任を取る」と明言しました。
それを見て疑問に思ったことがあります。
政治家が責任を取るということは、何を持って責任かということであります。
私は、町は株式会社と同じだと思っております。
町民が株主で、町長は社長、議員は取締役であります。
普通、会社が倒産した際、社長や取締役は自分の家屋敷を売り払って責任をとります。
会社の倒産は、市町村に置き換えると財政再建団体に指定されることでありますが、財政再建団体に指定された市町村で、会社であれば役員にあたる市町村長や議員が、家屋敷を売り払って責任をとったという話は聞いたことがありません。
せいぜい、辞任することくらいでないでしょうか。
以前、財政再建団体に陥った町をテレビが取材しておりました。
その際、その原因を作ったと思われる元市議が記者のインタビューに応じ「今の議員さん方も大変だね~」と人ごとのように話していたのが印象に残っております。
そのため私は、機会あるごとに「町が倒産したとしても、町長や議員は絶対に責任をとることはないから、町長や議員にだまされるんではないよ」と過激な発言を繰り返しております。
企業の経営者にすると、政治家が責任をとって辞任するということは、責任をとったことではなく責任放棄したことに見えているのでないでしょうか。