WEB町長室

ある船長の言葉

2024年7月9日

 ある船長の言葉
 海上で台風に遭遇した場合、選択肢は三つあるそうです。

 第一は、進路を正反対に変えて台風から逃げる。だが、これはうまくいかない。なぜならば、台風の速度にはどんな船もかなわないからだ。

 第二に、右か左に進路を変更することだが、これも逃げられない。進路変更すれば風を受ける船体の面積が大きくなるので、風が強まればたちまち転覆してしまう。

 第三は、窓や扉を固く閉じ、馬力を上げ、台風に向かってまっすぐ突進することだ。台風の勢いが最も強いところは最も短い距離で抜けられるからだ。

 台風の脅威から脱出するにはこの方法しかないというが、人生も同じようなものです。

 私たちは、苦境に直面した際にそのことから逃げようとしても、所詮、逃げ切れるものではない。

 また、変に悪あがきすると自分を見失ってしまう恐れがある。

 最善は、本心は苦しくとも逃げたくても、覚悟を決めて苦境に立ち向かっていくことである。

 そうすれば、次第に周囲が見えるようになり、最善の策を見つけることができるに違いないという。