WEB町長室

民間の健全経営に向けた考え方

2008年12月29日

今年も残すところあと3日となりました。
最近、道内の市町村長選挙での当選者の抱負が新聞に載っておりますが、ほとんどの方が財政再建を唱えております。
財政再建を唱えることは間違いないのですが、私は不思議に思っております。
なぜかといいますと、市町村の財政危機は今に始まったことではなく、少なくとも、6~7年前から予測できたことであります。
正直、今更という気がしてなりません。
おかげもちまして、わが町は町民全員で取り組んだことにより、ある程度健全財政になりつつありますが、それでも気を抜くことはできません。
8月3日の集中豪雨では、4千万円以上の一般財源が吹っ飛んでしまいました。
それも、応急対策をするという生産性のない事業への支出のためだけに・・・。
パナソニックの中村邦夫会長が次のように語っています。
「トップの座に立つと、だいたいの人は、すぐに何か新しいことをやりたがる。追い風の下であれば、それでも組織は前へ進むだろう。だが、逆風下では、全く手順が違う。『老朽化』して足手まといなものを捨てることが先だ。重荷を残したままでは、スピードが出ない。だから、どれだけ大事にされてきた『遺産』であろうと、『未来』のために捨てる。」
上ノ国町のこれまで進めてきたことは、民間経営と相通ずるものがあると、つくづく感じた次第であります。