WEB町長室

タラバガニの品薄報道への疑問

2008年11月7日

タラバガニが品薄で、小売店が悲鳴を挙げているという記事が、昨日の道新に載っておりました。
品薄の原因は、北方領土やサハリン海域でのロシア政府の密漁取り締まりが強化されたことにより、密漁品の輸入が大幅に減少したということでありましたが、この記事を見て不思議に思ったことがあります。
日本は、北方領土は我が国固有の領土であることから返還すべきだということを主張しておりますが、未だロシア領であります。
その他国で密漁されている海産物を輸入するということ自体が不法でありますが、その密漁品が少なくなったことにより品薄になっているなどと、公然と新聞に掲載されること自体不自然でなりません。
ある関係者の話しによりますと、アワビの国内価格は、密漁の数量によって決まるということでありますが、密漁は漁業者にとっては死活問題であり絶対に許されることではありません。
町も関係機関と一丸となって密猟防止を講じておりますが、目に見えた効果は期待できない状況にあります。
それでも、密漁根絶に向けた政策を推進することが必要であります。
そのようななか、たとえ他国の密漁品であろうと、その許されざる密漁品を平然と輸入している日本という国の品位が問われると思ったのは私だけでしょうか。