〝温情主義〟
2008年8月22日
何人かの職員に、町長は〝温情主義〟が強すぎるという趣旨のことを言われます。〝温情主義〟とは、俗にいう〝まあまあ主義〟だと思いますが、ちょっと嫌みに解釈すると、「人に情けをかけて、恩を売ること」なのかもしれません。しかし、人によっては「いやいや、私は人に情けはかけるけど、恩は売っていない」と反論するかもしれませんが。
職員が指摘するように、私はトラブルでの対処の際〝温情主義〟に陥る傾向があります。
そのため、トラブルの原因を作った相手への心配りが先に立ち過ぎてしまいがちであると自覚しておりますが、はたして、真に相手のことを考えているのだろうかという疑問を持つこともあります。
本当は、自分がここでトラブルの原因を追求することは、ミスした相手に恨まれるばかりでなく、自分の指導力のなさも露呈するなど自分にとって不利になるからではないのか?
いわゆる、「自分かわいさ」だけではなかろうかという疑問を持つこともありますが、私自身、その答えは未だにわかりません。
ただし、物事の対処で大切なことは、私心を捨てることだと認識しております。
私心を捨てることにより、正しい判断は自ずと見えてくるような気がしております。