WEB町長室

常識の壁を破れるか?

2008年2月4日

人間という動物は、保守的であります。
職場を例にとりますと、同じセクションに長く居過ぎると惰性で仕事をする傾向にあります。
なぜかというと、あまり大きな問題が発生しなければその方が楽だからであります。
しかし、従来の方式を疑ってかかるという視点を持たないことには、進歩は期待できません。
そこで、いかに変革させるかということが私たちに求められているわけでありますが、それには、普段「常識」と思いこんでいる既存の固定観念を疑ってかかることであります。
そのため、中途半端なプロ意識を払拭することも必要ではないでしょうか。
日本で最初のコンビニエンスストアは、イトーヨーカ堂がオープンさせたセブンイレブンであります。
それも、大手スーパー全盛時代に小売店を開くわけでありますから、役員からは経営が成り立つわけがないといわれたそうです。
そのため、ヨーカ堂から人を連れて行くわけにいかないために、新聞広告で募集したそうです。
ところが集まった面々の前職は、労働組合の専従職員、製パン会社の営業マン、航空自衛隊のパイロットなど、総勢15人のほとんどが小売業の経験を持たない素人ばかりだったそうです。
しかし、次々と立ちはだかる壁を突破し、前例のない仕組みを実現し成功することができたのは、素人集団が既存の業界の常識や慣習にとらわれずに知恵を出し、挑戦していったからであり、それが素人の強さだということであります。
セブンイレブンも、ヒョッとしますと、なまじ小売りを知っているプロ集団であったとしたら、既成概念にとらわれてしまい、今日のような繁栄はなかったのかもしれません。