WEB町長室

逆境が生んだ日本海グリーンベルト構想

2008年2月1日

上ノ国町が昨年から推進している「日本海グリーンベルト構想」に新たな動きがありました。
本構想は、20年の歳月をかけて上ノ国町の海岸沿いにカシワを植栽する計画であります。
苗木でなくドングリを植えるため発芽率は低いわけでありますが、あまり経費がかからないという利点もあります。
このたび、本構想に対して家具販売のニトリが、播種の際使用する紙コップ2千個を助成してくれることが決定いたしました。
金額にしてはわずか8千円かもしれませんが、ニトリの方から助成してくれるという連絡があったということであり、このドングリの植栽が評価していただいたということはたいへんうれしいことであります。
二点目として、桧山支庁がこの「日本海グリーンベルト構想」を桧山管内全町で取り組むよう、各町に呼びかけてくれることになりました。
私たちの願いは、松前から稚内までの日本海沿いが、昔のように森で覆われることでありますので、今回の桧山支庁の行為はたいへんうれしいことであります。
そして最後には、ひやま漁協の市山組合長の発案で、漁業者が中心となってドングリ基金を創設しようということになりました。
詳細については、今後協議していくこととなりましたが、本構想が大きく展開することが期待できます。
このように本構想は、知恵と労力はかけますが、予算は一切かけないわけであります。
財政が厳しいという逆境が、このような事業を生み出すものと再認識したところであります。