ある校長先生の行動
2007年12月6日
ある高校で、夏休みに水泳大会が開かれた。種目にクラス対抗リレーがあり、各クラスから選ばれた代表が出場した。
その中に、小児マヒで足が不自由なA子さんの姿があった。
からかい半分で選ばれたのである。
だが、A子さんはクラス代表の役を降りず、水泳大会に出場し、懸命に自分のコースを泳いだ。その泳ぎ方がぎこちないと、プールサイドの生徒たちは笑い、野次った。
その時、背広姿のままプールに飛び込んだ人がいた。校長先生である。
校長先生は懸命に泳ぐA子さんのそばで、「頑張れ」「頑張れ」と声援を送った。その姿にいつしか、生徒たちも粛然となった。
この文章をある人に見せたら「今は、こんな先生いない!」の一言。
それを聞いて、私が校長だったら、果たしてこの校長先生のように背広姿で飛び込めるだろうかと自問自答してみました。
正直、自信がありません。しかし、飛び込むことをしなければ誰もついてこないだろうなあと確信しております。