平成27年 一般質問 6月定例会

  平成27年 一般質問 6月定例会    
  質問議員 質問順 質問 質    問    事    項    
  番号    
  市 山 昭 義 1 1 北海道新幹線開業に向けたPRと観光客の受入れ態勢の充実を    
  片 石 鉄 彦 2 1 介護保険料の負担軽減を    
  2 旧JR江差線廃線跡地処理の進捗状況について    
  岩 城    昇 3 1 地方創生事業の取組みについて    
  三 浦 安 則 4 1 安心、安全、希望の見える上ノ国町を目指して    
  市山昭義 議員  
  質問1 北海道新幹線開業に向けたPRと観光客の受入れ態勢の充実を  
     平成27年度末に北海道新幹線の新青森・新函館北斗間の開業が予定されております。  
      この開業に伴い、他地域との交流人口が大きく増加することが見込まれ、観光などさまざまな分野での経済効果が期待されるところでありますが、北海道新幹線を利用した交流人口を増加させるために、町は積極的にPRを行うことが最も必要と思うが、どのようなPR計画しているのか伺います。  
     また、これまで以上の観光客に配慮し、あたたかく迎えるおもてなしの心、満足度を向上させるために、少なくとも道の駅など多くの観光客が訪れる公共施設などのトイレについては、温水洗浄便座に交換し観光客の受入れ態勢の充実を図るべきと考えるがいかがかお伺いします。  
      答弁▼町長  
     まず、北海道新幹線開業に向けたPRをどのように計画しているかのご質問でありますが、広域で組織を立ち上げて効率的かつ効果的に交流人口の拡大や観光PRなどの多様な活動をしているところであります。また、既存の広域団体や道南の公共機関と連携・協力しながら、同様に様々な事業を展開しているところでございます。  
     具体的には、昨年から準備を進めている青森県・函館デスティネーションキャンペーンをJR各社や道南の一部自治体、青森県などで組織する実行委員会で国内外から関連事業者を呼び込み、観光PRなどの各種事業を展開する大きな事業を計画しているところでございます。  
     次に、道の駅など多くの観光客が訪れる公共施設などのトイレについてのご質問でありますが、道の駅を含めた上ノ国町公共施設等総合管理計画を策定中でありますので、その計画を勘案しながら、洋式化を進めていく中で、温水洗浄便座についても検討して参りたいと考えております。  
  片石鉄彦 議員  
  質問1 介護保険料の負担軽減を  
     去る4月11日付け道新に、4月に改定された道内自治体の介護保険料が掲載され、上ノ国町が北海道で一番高い町となりました。  
     高齢化率が年々高まり、介護保険料の町民負担の軽減は、どこの町でも喫緊の課題でありますが、道内の自治体でも一般財源や準備基金を投入して町民負担を軽減したり、そういう動きをしている町がかなりあります。  
     本町では、農漁業や商工業者などへの助成、子育てのための各種無償化や助成制度が実施され、私は他の町にない政策だと高く評価しておりますが、そういう中で介護保険料が道内一高いということは、高齢者にしてみれば、高齢者だけが置き去りにされているという感がするというのも否めないと考えております。
 
     本町では低年金受給者が多く、介護保険料を安くしてほしいという切実な声がかなりあります。そのことから、思い切って一般財源から1億円ほどを投入して介護保険計画の見直し、介護保険料の町民の負担を少なくしてはいかがか、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     第6期介護保険計画の策定にあたりましては、介護保険法に基づき町からの繰入額は全体事業費の12.5パーセントと規定されており、それを超える繰入、特に保険料の軽減を目的とするような繰入については、介護保険制度の趣旨から適当でない旨、国、道より指導されていたことから、これまでの方法で保険料を算定いたしました。  
     結果としまして、保険料が全道で一番の高額となり、高齢者の皆様には大きな負担が伴うこととなりました。
 
     議員ご提案の高齢者の負担軽減につきましては、一般会計からの予算の投入も含め早い時期での介護保険計画の変更と、それに伴う保険料の変更について可能かどうか北海道と協議中でありますので、ご理解願います。
 
    再質問  
     結果論ですが、恐らくサービス利用料が、費用がこんなにかかると、恐らく予想しなかった、結果だろうと思うのですが、いずれにしてもそういうことで、できるだけ早い段階で見直しをしていただきたいと思います。マスコミによりますと、今の町長の答弁の中には、一般財源の繰入額が12.5パーセントというような、そういう答弁がありましたけれども、新聞によりますと、指導の段階では、好ましくないけれども、罰則はないとそういうふうに言われております。そういう中で、指導の12.5パーセントを超える一般財源の投入については、考えがないのかどうか、それについてお伺いいたします。  
      答弁▼保健福祉課長  
     国に基づく12.5パーセント以上の繰り入れということなんですけれども、先日北海道の方と協議をした段階ではですね、それも含めて検討させていただきたいということでですね。今、北海道の回答を待っている状況にあります。  
  質問2 旧JR江差線廃線跡地処理の進捗状況について  
     昨年5月にJR江差線の木古内江差間が廃止され、踏切部分は、道路改良され快適に通行できるようになりました。同跡地の施設物の撤去から用地の移転までの一連の工程の進捗状況は、どのようになっているのかお伺いします。  
    答弁▼町長  
     はじめに用地と工作物の状況でございますが、本年3月2日付で北海道旅客鉄道株式会社から鉄道用地375,561平方メートル、工作物として5メートル未満の橋りょう39基、軌きょう23キロメートルや分岐器、通信設備などが無償譲渡されており、鉄道用地は3月20日付けで所有権移転登記が完了しております。
 
     なお、一部の鉄道用地についてはまだJR北海道に未登記の状態となっていることから、現在JR北海道において用地確定作業を進めており、登記完了後に町へ無償譲渡されることとなっております。また、5メートル以上の橋りょう14基、建物10棟、停車場6箇所につきましてはJR北海道からその撤去を受託して行うこととなっており、今後、契約締結を行う予定となっております。
 
     次に、工作物撤去の計画でございますが、函館建設管理部から桂岡・早瀬地区と湯ノ岱中ノ沢地区の鉄道用地の一部を道道江差木古内線改良事業の道路敷地として利用したいとの協議がありましたので、必要な範囲の用地を提供するためにレールや枕木・バラスト等の撤去工事と、撤去物の仮置き場に利用するために、一部の建物や停車場の撤去工事を来年度から実施したいと考えております。  
     また、大留交差点の改良を函館開発建設部に要望しておりますが、これに伴い鉄道用地を利用した町道の改良事業を計画しており、残りの区間についても順次工作物の撤去を進めて参りたいと考えております。
 
  岩城 昇 議員  
  質問1 地方創生事業の取組みについて  
     政府は年度内の地方版総合戦略を策定するよう自治体に求めているところであります。その実施に必要な予算として、新型交付金2015年度分の事業費などとして、地方創生先行型交付金1,700億円を2014年度補正予算で計上いたしました。このうち1,400億円を全自治体に配分し、残り300億円の先駆性のある事業を盛り込んだ自治体や、来年3月の締切りを待たず今年10月までに策定する自治体に上乗せ交付すると、創生戦略として発表いたしました。
 
     これを受けまして、各市町村は独自の地方版総合戦略の策定作業が道南でも本格化されております。我が町と致しましても早急に検討委員会(有識者会議)を設置する必要があると思いますが、どのような取り進めをする考えなのか。また、いつ頃までに設置予定しているのかお伺いいたします。
 
      答弁▼町長  
     国では、地方版総合戦略を本年中の早い時期に策定するよう求めていますが、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金の上乗せ交付を受けるためとして、上ノ国町総合戦略を本年10月までに策定する考えはございません。  
     今後の将来を見据えた施策を検討するためには、ある程度の時間をかけて議論することが重要と考えておりますので、上ノ国町人口ビジョン、及び上ノ国町総合戦略については、来年2月下旬を目途に策定する予定でございます。
 
     なお、検討委員会等の設置については、人口ビジョン、及び総合戦略を決定するための組織として、私が本部長を務め、特別職、及び課長職で構成する「上ノ国町創生推進本部」を、また専門的見地などから総合戦略に対してご意見を述べていただくための組織として、住民の代表者、及び産業団体の関係者等で構成する「上ノ国町創生推進会議」を、7月上旬に設置したいと考えております。
 
    再質問  
      まず上乗せの300億円の策定する考え方はないという答弁なんですが、これにつきましては、1自治体あたり3,000万円から5億を早めに策定する、正規に上乗せするというようなことでございますが、今の町長の答弁では、その策定はしないというようなことでございます。その点の考え方を1つ。
 
     それから、次に道南各地でいまの策定委員会がいろいろ作られておりますが、我が町では来年の総合戦略については、来年の2月下旬を目標にして作るということでございす。各町においては、八雲、七飯、函館市、江差、せたな、長万部等でも新聞等でもいろいろ検討協議されている状態にありますが、具体的に市町村に比較的上ノ国は比べると若干遅れているのではないかなというような感じを持っております。その関係について、どのようなことで遅れているのかということでございます。  
      それから、政府の地方創生事業は、地域の少子高齢化を防ぐための施策だとわたくしは思います。上ノ国町においても2040年には現在5,300人くらいの人口が2,000人を割るというような状態の中ではですね。早め早めに会議を開催してですね、施策をきっちとしたものを作って要請するということが大事ではないのかなというふうに思います。その点についてお伺いいたします。
 
      答弁▼総務課長  
     まず、300億円の上乗せ交付金の関係なんですが、10月までに策定した市町村については、上限1,000万円の交付金を支給するというふうに伺っております。10月までに策定した市町村については、当然策定した10月から年度の終わりの3月まで、この間、事業を展開しますので、そのために1,000万円の交付金を支給するというお話を聞いております。先ほど岩城議員の質問ありました3,000万円から5億円というのは、これは10月まで策定した市町村とは別に、先駆性のある事業を展開したところについては、町村においては3,000万から5,000万、都道府県においては3億から5億の交付金を追加交付するというお話ですので、上ノ国町としては10月までの策定するための1,000万円の交付金については、先ほど岩城議員がお話しました通り、きちっとした計画を作るためには、1,000万円を求めるために10月までに作るよりは、きちっとした物を作るためには、じっくりですね、一回目の答弁でもお話した通り、きちっとした計画を作るために、私どもとしては、10月作成ではなくて、年度内に策定をしてですね、先駆性のあるものを作り上げたいというふうに考えておりますので、そちらのほうの追加交付金については、今後求めていきたいというふうに考えております。  
     それから、他の市町村に比べて検討委員会が遅れているのではないかというお話ですが、これについては、他の町村の状況はいろいろあるんですが、上ノ国町としては2月までの最終的な計画策定をするためのスケジュールとしてですね、やはり推進委員会のメンバーについても議論を尽くせるような方を選ぶためにもですね、今、人選を選んでいる最中ですので、2月までの策定に合わせてというスケジュールであれば、町としては遅れているという考え方はございません。  
     それから、政府に対してきちっとした計画をということで、そのためにも町としてはですね、きちっとした計画を作るために年度いっぱいかけてですね、議論を尽くしたいというふうに考えております。
 
    再々質問  
     最後に、この策定委員会のメンバーなんですが、何名くらい、他の町村では11名から20名くらいの範囲で作っているようですが、上ノ国町では何人くらいを予定しているんですか。  
      答弁▼総務課長  
    上ノ国町としても、だいたい10名くらいを予定しております。  
  三浦安則 議員  
  質問1 安心、安全、希望の見える上ノ国町を目指して  
     私は「安心、安全、希望の見える上ノ国町を目指して」ということで、この度の4月26日執行の町議会議員選挙のメインテーマとして、安心、安全、希望の見える上ノ国町目指すとして、有権者に多くの支持を得て当選をさせていただきました。  
     安全な町、上ノ国町、高齢者に優しい上ノ国町として、この度の第2回定例会において一般質問をするものであります。  
     1点目として、防災計画の見直しについてですが、この度先ほど初めて見ましたけれども、防災計画が変更された冊子を見て、ああ作ったんだなというふうなことを考えて、大変ありがたく思っております。そういう意味で、特に階段の関係なんですけれども、上ノ国、木ノ子、扇石、汐吹の合計10カ所の避難階段の設置の現状を見ますと、大変急勾配で高齢化している各町内の住民は、「とても避難する気にはなれない、5メートル以上の津波が押し寄せたら、自分の体では対応できないから死を待つだけ」とも言っていますが、この状況を踏まえて、計画の見直しはどのようにお考えかお伺いいたします。  
     さらには、そのようなことからして、避難階段のあり方についてどのようにお考えか。私は、耐震、津波用シェルターの導入を考えてはいかがかと思いますが、町長の所見をお伺いいたします。  
    答弁▼町長  
     昨年、国が公表した日本海沿岸の津波高予測では、本町の沿岸部の平地部で最大6メートル弱と発表されました。  
     また、本年度中には、北海道が日本海沿岸地域の津波シミュレーションを発表することとなっております。  
     本町海岸部周辺の集落は、海と山の間の狭あいな土地にあることから、津波が発生した場合に裏山高台の国道228号へ速やかに避難する手段として、避難階段を設置したものであります。  
     津波に対する避難は、短時間でより高いところに逃げることが基本であります。避難階段の勾配を緩くすることによって避難の距離が延長され、避難時間を多く要することになり、逆に危険が増すことも予想されます。
 
     津波が到達する前に迅速かつ確実に避難するためには、海岸地域の実情を踏まえますと、現状の方法が最も最善と考えていますことから、計画の見直し等は考えておりません。
 
     次に、津波用シェルターの導入につきましては、費用、保管場所、管理などの面から大変難しいものと思われます。  
    再質問  
     確かに、計画見直しは大変だなという気がしております。特に出来上がった階段を、こう見直すことは大変だなと思っております。  
     まああの階段出来た当時については、相当な時代にできてるわけですから、当時の若い世代には登れるかもしれませんし、大変良いところに作ったんだろうなというふうな気がしています。昨日私も、この全階段を登ってみました。非常に優しい勾配もあったり、ただし20メーター地点まで、海抜20メーター地点まで登るのには、恐らく75歳を過ぎた方々には無理かなと、またまして確か太田さんのところにある避難道だと思う、避難階段だと思うのですが直登なんですね。あれは大変だなとそこに住んでる住民の方々、相当数がおります。ま、そういう意味で非常に避難階段を登って避難をするというのは、相当至難の業かなというふうに思っております。ま、そういう意味で各地区の避難階段見た時に、これはもう替えるわけではないんですけれども、そういう意味では安心で安全な町をつくっていくということであればですね、避難シェルターというか、これしかないのかなと。このシェルターは約20名が入れます。安全ベルトも設置されて、またあの車いすも入れたり、またトイレも完備したりということで約20人で400万程度する、500万だったかな、するそうです。まあある意味では、その近くに高齢者がいるとすれば、そしてまた空き家対策にしても、その空き家を利用して、そこにシェルターを入れてあげるとそのことによって、逃げれない方々、恐らく身体障害のある方々や、または80歳になった方々や、そういった人方はもう逃げることができないと、そういう意味では死を待つばかり、私たちは死んでほしいと、死んでほしいではない、死を待つばかりと、そんな意味も含めてですね。昨日、ある人と会いました。なんで来てるのということで話したら、こういうことで今日調査に来ました、と言ったら、いやこれは登れないと、後は歳いったら死ぬしかないんだなと、その言葉を聞いた時に、やっぱりうちの町は、うちの町長さんは、高齢者に優しい、そして安全な町を作っていくと、からすれば、ある意味では、各地区に1棟ずつでもね、そんな2,000万円か2,500万あればできることです。そういう意味で、是非ですね高齢者に優しいこの町を作るためにも、このシェルターの導入を考えていただけないかなということで、最後の質問とさせていただきます。
 
      答弁▼総務課長  
     確かに、あの津波が来た場合ですね、予想を超えた津波が来た場合のことを考えるとシェルターという部分も1つの手段というふうになっております。  
     先ほど、三浦議員の方からもお話しがありましたが、私の方でも調べたら、50人乗りという、そういう大きい規模のシェルターそれで1,000万位というふうに、購入額は1,000万位と、ただそのための維持管理費が、また膨大な費用がかかると、それらの費用とですね、費用対効果というか、ま、こういうふうに言うと語弊があると、勘違いされるかわかりませんけど、今現在ですね、今回の皆さんにお配りした防災計画の中にも記載してるんですけども、50年以内に上ノ国町付近をマグニチュード7.5以上の地震が起きる可能性がほぼ0パーセントです。安全、安心な町を考えるためには、予想外のことに全て対応する必要もありますけれど、やはり費用対効果という、そういうものも考えながらですね、町の計画を整備していくものだというふうに考えておりますので、いろいろ今後ですね、議員皆様とまた町民の皆様といろいろ議論しながら、どこまでの整備をしていくのが町として必要なのか、それを今後、今作るとか作らないっていう前にですね、今後の整備の計画についてですね、議論して参りたいというふうに思っておりますので、そのようなことで、今すぐ作るというふうには、私はなかなか言えないというふうに思っておりますので、今後議論を尽くしたいというふうにご理解願いたいというふうに思っております。