平成29年 一般質問 9月定例会

  平成29年 一般質問 9月定例会    
  質問議員 質問順 質問 質    問    事    項    
  番号    
  片 石 鉄 彦 1 1 水産加工業の雇用を確保するための方策について    
  2 子ども支援センターの建設について    
  花 田 英 一 2 1 上ノ国小学校のグラウンドの改良整備について    
  片石鉄彦 議員  
  質問1 水産加工業の雇用を確保するための方策について  
     近年のイカの漁獲量の減少に伴い、イカの価格高騰や原料不足によって、本町の水産加工業者は事業縮小や廃止を余儀なくされているところであります。  
     函館市や近隣町でも雇用を確保するために、原料となるイカの購入に対して助成する動きがありますが、本町においても、水産加工の従事者の生活を守るために、水産加工の原料となるイカの購入に対して助成して水産加工業の振興を図るべきと思いますが、町長の所見をお伺いいたします。  
      答弁▼町長  
     町内のイカ加工を専門として営んでいる水産加工事業者が、原料高騰により厳しい経営状況におかれていることは危惧していたところで、その動向や情勢について注視していたところでございます。  
     原料であるイカの漁獲状況は、全道的に不漁となっており、昨年は過去最低の漁獲量となっている状況であることは、ご承知のとおりであります。  
     本年においても、8月末時点で全道の漁獲量が昨年と比較して約4割減であるとの情報も得ており、原料価格においても平均して3倍以上に高騰していると伺っております。  
     このようなことから、事業者が維持できる対応策について事業者と協議し、支援策を取りまとめ、早期に実施できるよう検討してまいりたいと存じます。  
    再質問  
     町は現状をしっかり把握しているようですけれども、町内には現在、水産加工業に従事、働いている方がパートを含めて60人以上いると思われます。
小売業に従事されている方に匹敵するくらいの数であります。原料イカの購入価格が上がっても納品価格に転嫁されない業界の仕組みになっております。
そういうことで、損失分は水産加工業者が補わなければなりません。加工品を買い付けする問屋は、原料が高いからその時は休業したほうがいいんではないかということを加工業者に言っているようでありますけども、加工業者にしますと、熟練した従業員がやめたらかなりの損失になります。そういうことで新しい人を採用しても、その捌くのに相当の時間がかかるので、現状は休業できない、そういう状況であります。
これから、年末にかけて、漁獲のあまりよい情報がない中で事業者も働く人にも厳しい状況が推測されることから、早急に取り組んでいただきたいと思いますので、再度答弁をお願いいたします。
 
      答弁▼水産商工課長  
     私どものほうもそのような認識してございます。ただまあ、どうしても市場の世界、取り引きの世界なものですから、なかなか行政としてですね、こういう支援がいいんではないかという明確なものを現在、模索している状況でございますので、町長から答弁ありましたように、事業所とどのような形で経営を維持していけるのか協議しながら12月議会でその辺の方策をですね、お示ししながら、予算の確保という面も両方合わせて4月にさかのぼってですね、対応策を決めたいというふうに思っておりますのでご理解願います。  
  質問2 子ども支援センターの建設について  
     町は、保育所や学童保育、子ども発達支援センターが一体となった子ども支援センターを開設する予定として、調査設計業務を発注したところでありますが、構造や内外装、建設費についてどのように想定しているのか。              
     また、それぞれの機能を高めるために3者の職員でどのように協議されているのか、お伺いして、1回目の質問を終わります。  
      答弁▼町長  
     平成29年7月20日、建設工事基本設計委託業務を契約し、それぞれの機能について関係者が集まり受注者へ説明しているところであります。  
     現在、上ノ国保育所以外、子ども発達支援センターは総合福祉センターの一部を利用、学童保育は林業センターの1階を利用している状況にあります。そのため、各施設に求められている機能が十分ではないため、建設にあたり利便性を高めるため近隣の施設を視察するなど、情報を集め基本設計に反映しております。  
     建設場所としては、現在の町民体育館跡地を予定しており、保育所・発達支援センター・学童保育それぞれの機能を十分発揮できる施設とすべき調整をしている段階であり、建築面積も含め構造や内外装及び建設費については、現在お示しできる状況ではありませんのでご理解願います。  
    再質問  
     現在、保育所と学童保育、発達支援センターの3者で機能や利便性を高めるための協議調整中でありますけども、中途の経過を公表できるものがあったら示していただきたい。
また、産業福祉常任委員会でも林業の振興を図るために、地元の木材を公共施設などに利用促進を図るべきだと先程報告しておりますが、ご存知のことと存じますけども、木材はコンクリートや新建材に比べて、ハウスダストアレルギーや、その他、精神的・環境的面にも優れていることが科学的にも証明されております。さらに、昨日の報道でありましたけれども、国は成長戦略の1つに林業の成長産業化を重点項目に上げておられます。まあ、そういう意味でこれから、この現在予定されているこの子ども支援センターの建設にも、是非、地元の木材を活用し取り入れていただきたいと思いますが、いかがか、お伺いいたします。
 
      答弁▼住民課長  
     まずあの、現在の面積につきましては、最初の打ち合わせ段階では、町民体育館の跡地を利用するということで、だいたい敷地ぎりぎりまで検討いたしております。  
     それで、3施設はですね、ある程度入れていく検討の中で、まず保育所がですね、約800平米程度、現行が685平米というふうな状況となっておりますので、それに近い機能を持たせようかというふうな検討をしております。  
     それで、学童保育につきましては、現在、林業センターの会議室等を使って、現在70平米程度を利用してますけども、他のところを検討していく段階でですね、約380平米程の施設が使いやすいというふうなこと聞いておりまして、ただ、そうなると、かなりの面積が必要になるということで、それについては今後、検討していかざるを得ないというふうに思っております。
それと、子ども発達支援センターにつきましては、現在、総合福祉センターの最初開設しました母子通園センターの面積が52平米というふうなことで、それを使っていても、どうしても不便性があるということで、近隣町、今金町ですけども、そういうところを視察してきましたところ、今金町では195平米、そして、現在うちのほうでは検討した段階では230平米、そして、供用部分もある程度あるものですから、それで1,700平米程度の計画段階というか、話し合いの始めのスタートラインはそのような状況になっております。
それで、先程も申し上げました、言われました、林業の活用についてということで、本当に上ノ国町もスギを植えて伐期が50年近くなって適応期を迎えているというふうな状況になっていますので、今後ですね、そういうスギ材を利用したことについても、検討を加えて、なるべくなら使うように努力してまいります。
 
  花田英一 議員  
  質問1 上ノ国小学校のグラウンドの改良整備について  
     今年は、上ノ国小学校の運動会や町内小学校陸上競技大会が雨により延期となり、生徒や父母、関係者、地域の方が楽しみにしている学校行事が延期となった次第であります。
本校のグラウンドは、水はけが悪く、天気が良くなってもグラウンド状況が良くなるまで時間がかかることから、児童生徒の健全育成のためにも、グラウンドの改良整備をしてはいかがか、教育長にお伺いいたします。
 
      答弁▼教育長  
     「町立上ノ国小学校グラウンド改良整備について」でありますが、当該校のグラウンドは、昭和40年に第四種陸上競技場として認定された総合グラウンドを昭和61年に新校舎建築に際し転用し、現在まで体育授業のほか、運動会や陸上競技大会、各種イベント等の会場として使用されております。  
     当該グラウンドは、二級河川天野川の河畔に位置しているため地下水位も高く、周辺の道路や校舎敷地よりも低いくぼ地状の地形となっていることや、暗きょ排水の劣化、また、やませによる表土の飛散等により、水はけが悪く一定程度の雨が降るとなかなか乾燥しきれず、利用に支障をきたしているところでもございます。  
     このような状況から、教育委員会といたしても、優先度が高いことは認識しており、国庫補助金の平成30年度公立学校施設整備に係る屋外教育環境交付金のフォローアップ調査に事業計画を挙げているところでもあります。
速やかに抜本的な改修を行うよう財源確保について鋭意、手続きを進めているところでございますので、ご理解いただきたいと存じます。
 
    再質問  
     ただ今の答弁では、表土の飛散、水はけが悪い状況であるとの認識で、来年予算がつけば改修するとのことでございますが、上ノ国小学校は将来1校となる可能性が大きいと思われます。
生徒の教育の一環として、また、各種イベントの会場として、ふさわしいグラウンドの整備をしていただきたいと思いますが、お伺いいたします。
 
      答弁▼教育委員会事務局長  
     教育委員会といたしましても、上ノ国小学校につきましては、小学校の中でも基幹校であり、重要な役割を担っているというふうに考えておりますことから、教育長の答弁にもございましたように、財源をきちんと確保しつつ、可及的速やかに取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。