議会 令和7年 産業福祉常任委員会

 
R7.2.5
R7.2.13
所管事務調査

















 
①老人福祉施設に関すること
(特別養護老人ホームかみのくに荘の運営状況について)
   特別養護老人ホームかみのくに荘は、社会福祉法人上ノ国福祉会の運営により昭和58年の開設以来、現在に至るまで上ノ国町の高齢者施設の中核的施設としての役割を果たしてきました。この間、平成4年9月には「短期入所事業」、平成7年4月には「通所介護事業」、平成21年には「認知症対応型共同生活介護事業」を開始し、幅広い福祉サービスの展開に努めています。
   本施設の入所定員は50名であり、町内からの入居者は46名、町外からは4名となっています。入居基準が原則として要介護3以上の条件となっていることから、現在では入所待機者はほとんどおらず、減少傾向となっています。今後、急速な人口減少が進む中、本町の第9期介護保険計画においても介護サービスの利用者数の大幅な減少が予測されており、施設の運営に与える影響は避けられないものと考えられます。
   施設設備については、令和4年度に内外装や電気設備、機械設備等の大規模改修工事が完了し、懸案となっていた老朽化の問題は解消に向かいました。しかしながら、全国的に問題となっている介護業界の人材不足は本施設においても影響を及ぼしており、介護従事者の確保が喫緊の課題となっています。
   特別養護老人ホームかみのくに荘は、40年以上にわたり本町の高齢者福祉の拠点として機能するとともに、地域の雇用創出にも寄与してきました。本施設は、介護を必要とする高齢者にとって不可欠な存在であり、町は課題となっている介護人材の確保・定着を含めた包括的な福祉施策を推進し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう高齢者福祉の充実を図ることが求められます。